長崎県作業療法士会

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長崎県作業療法士会

学会長あいさつ

第28回長崎県作業療法学会 学会長

深見 英則

『探求と深化』 ~地域で役立つ作業療法へのこだわり~

新型コロナウイルス感染症に罹患された方々、そのご家族の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。そして、収束の兆しが見えない状況の中で、最善を尽くして感染対策や診療などに従事している、行政や医療福祉関係者の皆様に心より敬意を表します。

この度、第28回長崎県作業療法学会をアルカス佐世保にて開催させて頂くことになりました。本学会は、従来の会場での対面形式と、安全で安心していつでもどこからでも参加できるようWeb上での配信もさせていただきます。

さて、本学会では色々な領域のセラピスト、色々な世代のセラピストに問いかけるような学会にしていきたいと思います。従来の医療機関における作業療法にとどまらず、地域共生を実現するために作業療法士が活躍している領域は広がっています。そのため、私たち作業療法士に求められる役割や領域が、多様化し高度化しており、より総合力を求められる時代背景もあります。多様な方の支援を求められる一方で、作業療法士としての高度な専門性も必要とされるという、相反することを求められています。

患者様・利用者様とその家族、環境、社会を変えていくために、私たち作業療法士に必要な考え方、視点とはいったい何なのか。なぜその評価を行ったのか、なぜその臨床推論に至り、目標・治療戦略を立てたのか、なぜその作業活動・遊び・道具を用いたのか、なぜその関わり方・声かけ・環境調整・活動への参加を行ったのか、その方法は最適に行われ、その意味を説明できるでしょうか。常に自分の作業療法に対して、懐疑的な気持ちで考え、捉え、見直していくことが必要です。

そこで本学会のテーマを『探求と深化~地域で役立つ作業療法へのこだわり~』にしました。セラピストの従来の視点にとらわれない、新たな視点を探求する力、既存の視点を深掘りする深化する力、この2つが目の前の患者様・利用者様の生活・将来を変えるために必要な力になると思います。

二兎を追う者は一兎をも得ずということわざがありますが、これからの作業療法士は二兎を追い、柔軟に、より具体的に、効率的に作業療法を行うことが必要です。

私たちは作業療法士として、患者様・利用者様の笑顔のために、情熱を絶やさず、コロナ禍で不安定な状況を一緒に乗り越えていきましょう。不安をもっている若い作業療法士を応援し、これまで培ってきた地域で役立つ作業療法のこだわりを共有し、新しい多様性に富んだ作業療法を取り入れていきましょう。作業療法のもつ可能性、強みを再考し、証明し、後世に伝えていきましょう。

最後になりましたが、今学会が参加される皆様にとって有意義なものとなりますよう願っております。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。