長崎県作業療法士会

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長崎県作業療法士会

学会長あいさつ

学会長あいさつ

━ 第32回長崎県作業療法学会ご参加の皆さまへ ━

第32回長崎県作業療法学会

学会長 岩阪 真大

医療法人 昌生会 出口病院

この度、第32回長崎県作業療法学会学会長を務めさせて頂きます出口病院の岩阪真大と申します。

今回、まさか私が学会長を務めることになるとは思いもよらない出来事であり、私自身が一番驚いております。また、私を知っている人もきっと驚いている事と思います。

私は、作業療法士となり23年目を迎えましたが、私にはOT協会も県士会も離れていた時期があります。私にとっては目の前にある出口病院での業務が全てであり、かなり内向きな作業療法士でした。

そんな私が、2020年から地域局長崎地区の運営委員として、初めて県士会活動に携わるようになると、それまで出会わなかった分野の方々と出会うようになり、少しずつ私の世界が広がっていきました。出会いを重ね、横のつながりが出来た事で救われる事や、加えて私がこれまで経験したことが活かされる事もあり、それは私にとっての喜びでもありました。

学会長は重責であり、私よりも相応しい人物が沢山いるかと思いましたが、私にも出来ることがあるかもしれない、もっと言うと私だから出来ることがあるかもしれない、また同じような境遇の方もいるかもしれないと考え、背負う覚悟を決めました。

本学会のテーマは、『わたしとあなたのストーリー ~作業療法がわたしに出会いをもたらした~』としました。現在、作業療法の分野は多岐にわたりますが、「わたし」と「あなた(対象者)」という「人と人との関係」は、どの分野でも共通するところです。そして、「わたし」と「あなた」という関係の中には様々なストーリーがあり、本学会ではその一面を読み取っていければと考えました。

本学会の特別講演、教育講演、シンポジウムでは、各分野でご活躍されてきた先生方(先輩方)にご自身のストーリーもまじえてご講演を頂きます。そして、一般演題も発表者一人一人のストーリーでもあると考えています。本学会では、発表者も聴講者も一人一人のストーリーに触れ、また出会い、それがお互いに次なるストーリーへとつながるような「場」、「空間」を作っていきたいと考えております。学会という「場」には、きっとそのような力、学会でしか得られない力があると信じております。

改めまして、これまで日々の業務に加えて、県士会活動や学会運営に携わり、尽力し、繋いできて下さった全ての方々に敬意を表し、深く感謝申し上げます。

だからこそ、特別企画では、学会をはじめ、皆が出会える「場」を将来に渡って繋いでいくために、「これからの長崎県作業療法士会について」年齢も経験年数も役職も立場も関係なく、参加者全員が同じフィールドに立って、自分事として未来について共に考える機会を作りたいと考えています。

そのためにも、長崎県作業療法士会の会員であるなしにかかわらず、長崎県在住の作業療法士の皆様には事前のアンケートへのご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。ご意見を伺い、第32回長崎県作業療法学会への参加が有意義なものとなるような方向を見出したいと考えております。

また、上記のプログラムに加えて、防災ブースや福祉機器の展示など様々な企画を学会実行委員の皆様と準備しております。現地の会場でまたはweb上で皆さまとの出会いを楽しみにしております。是非、ご参加ください。宜しくお願い致します。